17歳11ヶ月、彼は、家族の為に、私の両親の差し出したお金で、運転免許に通い、最短コース1ヶ月で、運転免許を取った。
彼の18歳の誕生日である。
これが、本当の悲劇のはじまりであった。
初めて見る世界であった。
忘れもしない、彼18歳の誕生日の当日、役所に婚姻届を出しに行くことになった私達は、まだ車が無かったため、兄貴の嫁、ヒロミに役所まで連れていってもらう事になった。
元夫が頼んだのだった。
朝、予定通り、ヒロミとゆう兄貴の嫁が迎えにきてくれた。社用車だという車に私達は乗り込み、役所に出掛けた。
兄貴が前日言っていた。
「ヒロミ、お前ついでに、こいつらの住む所、入れないか交渉してこい!」
役所で、婚姻届を出した後、何やら市営住宅のコーナーで、ヒロミが話をしている。
タメ口だ…
どうやら、市営住宅に空きが無いかどうか、交渉してくれてるぽかった。そんな、交渉が成立する訳もなく、ご存知の通り、市営住宅は、抽選で決められる為、
タメ口や、荒い口調で、役所の人をいくらおどしても、優先に入れなる訳がない。
ヒロミは、「は?ダメなん?」
とか言っていた。
私は、そんな光景を離れて見ていた。
怖い見た目の人は、優先されるのだ、こうすれば、優先的な大愚をされるのかな?なんて、思いながら、気の弱い私は無理だな…なんて思いながら…
なぜなら、私の両親は、他人にそんな言い方などしないからである。ダメだと言われたら、仕方ないと諦める。
結局、ヒロミの暴言もむなしく、住宅はゲット出来なかったが、入籍も出来たし、少し嬉しかった。
ヒロミにお礼を言って、車を降りた。
しかし、この後、またしても、未知なる世界の事実を知る。
さっきまで運転していた、ヒロミ姉さん、実は…
tobe Continued…